スウィート・ヒアアフター

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あぁ、なんか「ほんわか」と、心があったまったなぁ。
ガツガツしていない、さらっと、マイペースで、周りを巻き込みながら生と死の狭間で心地良く生きていく。
彼氏とドライブ中に事故に遭い、彼は即死で自身はお腹に鉄の棒が突き刺さって臨死体験ののちに生還。
人生観変わって別人のようになる。
幽霊が見えるようになる。
でも人の優しさや良いところも見えるようになる。
一見、血生臭い感じがしそうだが、著者の作品は決してそんな顔を出さない。
ほんのり、ほんわか、焚き火のような心地良さと言うべきか。
あとがきを見て分かったが、東北の地を襲った大震災の被災された方へ向けての「再生」の物語であったのだなぁっと。
いい作品でした。