ヒア・カムズ・ザ・サン

175

1粒で2度おいしい、そんな書き方をした作品でした。
主人公は30歳で、出版社の編集の仕事をしている。
彼には人にはない特殊能力を持っていた。
モノや場所に残された人の思いや記憶を読み取ることができるというもの。
主人公には同僚の異性がおり、20年ぶりにアメリカから帰ってくる、そういうシチュエーションに立ち会い、結果その特殊能力で親子の橋渡しをする。
この基本路線は変えずに2つの物語が書かれている。
個人的には最初のがいい。
Parallel版は、図書館戦争寄りのちょっとツッコミが入って笑えるところがありつつ涙腺攻撃も忘れない感じなのだが、最初のは真っ直ぐ勝負で最後の悲しい真実がより一層作品に深みを与えているところが好きだ。
どちらにしても、いい作品であることには違いはないので、読んで損することは決してない。

今年はこれで読み納めですかね。
去年よりペースが落ちて 175冊。
それでもよく読んだ方です。
来年も頑張って読みます。(^^ゞ