ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編
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男、30歳、既婚、子供なし、失業中。 それが主人公だった。 妻は働いている。 飼っていた猫が行方不明になり、探しに出かけると16歳の少女と出会う。 猫探しの関係で、占い師の女とその妹と出会う。 主人公と妻の仲を取り持った予知能力者が亡くなり、彼の形見分けをしている老人と出会う。 その老人の語った遠い大陸での過酷な境遇が、彼の持ってきた形見の箱が空っぽだった事が、妻の不審な態度とともに、これからのことを暗示しているのだろうか? 〈第2部〉へと続く。 |