さよなら渓谷

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う〜ん、常識の理解を超える展開に正直戸惑いました。
まぁ、架空の話ですから。。。それでも、そう持って行くか。
発想の勝利なのか?
渓谷近くの寂れた団地の母子家庭の男の子が行方不明となり、渓谷の奥の方で死体で見つかった。
犯人として母親が逮捕される。
で、その母子家庭の隣に住んでいる夫婦の秘密を事件を追っていた記者が見つけてしまう。
十数年前に起きた集団強姦事件の被害者と加害者。
そこに至るまでの紆余曲折、運命のいたずら。
余りにも残酷で、不幸になるためだけの理由で互いに縛り続けた日々。
決して許されない、許してはならない、幸せになる権利なんかない。
屈折した関係が男と女の計り知れない不気味さを際立てる。
でも彼女はある日、置き手紙を残してこの渓谷を去ってしまう。
残された男は自分を許す必要はない、また彼女を探し出す決意を記者に話す。
あの事件を起こさなかった人生と、彼女と出会った人生、どちらを選ぶかという記者からの問い。
彼の取り返しのつかない行動に対する嫌悪と反省と、それでも彼女を、同情でも哀れみでもない、心底愛していた気持ちを胸に、彼はどう選択したのか。
こ、答えは書かないの??
えぇ〜っ・・・どっちとも取れるんやけど。(泣)