境遇

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ドラマのためのシナリオを小説にした感じ?
小説をドラマ化!とあるけど逆だね。
前作に引き続き「毒気」のないお話。
親に捨てられて施設で育ったという共通の境遇が二人を結びつけた。
ただ、方や半年程度で里親に引き取られ養子となり、県議会議員と結婚して、絵本作家として成功。
方や18年も私設で育ち、地方紙のしがない新聞記者で、不倫中だった。
無二の親友だと思ってたが、昔彼女に話したことが勝手に絵本にされて成功した妬み。
でもその彼女の一人息子が誘拐された。
真実を公にしないと息子の命はないと。
夫の県議会選挙の時期とも重なり、犯人の真意が分からない。
絵本作家と新聞記者と、二人の女が交互に語る感じで話が進む。
お互いに思っていたこと、探り当てたことと違う最後の真実に呆気・・・・
そうくるか!
誘拐犯は、早々に想像できる範囲を超えてないし、最後のどんでん返しに違和感を覚えた。
う〜ん、毒気が・・・消えた。(^^;