幻の光

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表題作の「幻の光」の他、「夜桜」、「こうもり」、「寝台車」の4編からなる短編集。
いずれも「死」がキーワード。
愛する夫の理由なき自殺、一人息子の交通事故死、あまり交流のなかった昔の同級生の死、幼馴染の列車からの転落死、それぞれの主人公たちは「死」と対極にある「生」を背負い、明日へと歩む再生の物語だった。