2011-08-06 海峡の南 読書 101 祖父と父と息子の僕、過去と今を行きつ戻りつ自分のルーツとアイデンティティを求める物語。 北海道から神戸に、そして大阪を転々とした父。 金を得て金に追われ、外に女を作り、金を失い家族を捨てて失踪した父。 そんな父を疎んじながらも親子の縁を切れなかった主人公。 祖父の死をもって父を許し、そして父を捨てて自由になる。 う〜ん、なんか染み入るなぁ。 今、自分の父のことを思う。 何となく触発されたので。 全くこの物語と共通するところはないのだけれど、父はやはり父なのだなぁっと思い知る訳で。 純文学もいいもんです。(^^;