アンダルシア

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外交官黒田康作」シリーズ第3弾だ。
前作の「天使の報酬」よりずっと良かった。
ピレネー山脈にあって、フランスとスペインに挟まれた小国「アンドラ公国」とスペインを舞台にしている。
アンドラのとある別荘地で起こった殺人事件を巡る盟主フランスと同じく盟主であるスペインの国と国との化かし合いが実にありそうでなかなか怖くてスリリング。
パスポートと財布を紛失したとバルセロナの大使館に泣きついてきた邦人女性を助けに出向いた黒田は彼女の嘘を見破る。
その彼女を巡って陰で蠢くフランスとスペインの警察が複雑に絡んで真相が見えない。
相変わらず刑事バリの推理を働かせ、ことの真相を突き止める。
そして出た答えは・・・そういうことだったのか。
映画用のプロットとは細部が異なるストーリーらしい。
いずれTVで放映されるだろうから、どう違っているのか楽しみだったり。
その時まで覚えているだろうか?(^^;