レインツリーの国
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恋愛小説だ。 昔のお気に入りだった本の、他の人の感想が知りたくて訪れた「レインツリーの国」というサイト。 管理者は同年代の女性であったが、ダメ元でメールを出してみる。 すると予想外に返事がきた・・・という具合に展開。 彼女は聴覚障害(中途失聴)を持っていた。 彼は彼で早くに父を亡くしており、その最後の父と子の関係が普通でなかった。 それらが原因でお互いに傷つき、傷つけ、コミュニケーションのすれ違いで会えば喧嘩をしてなかなか親密な関係にならない。 何度となく壊れかける関係を踏み止まって彼は彼女のイメチェンを図る。 諦め続けて他人を拒否してきた過去を脱ぎさって、前向きな未来への希望を身にまとう。 二人の未来は明るいか? 厳しい現実は自覚している二人であったが、今一緒にいられる喜びをできるだけ長く感じていたいと結ぶ。 オッサンには痛いラブストーリー出あったが、聴覚障害者が一般的に味わっている危険や苦悩の一部が自分なりに理解出来たつもりになった。 あくまでもつもりです。 |