マークスの山 上・下

82、83

直木賞受賞作である。
稚拙な粗筋はパスして・・・(^^;
登場人物一人一人の描写がいい。
内面を、心に巣食う闇をリアルに描いてる。
そして組織と組織(警察と検察、法曹界、大学等)の駆け引き、もみ消し工作とこちらも「さもありなん」と思わせるリアルさで読むものを飽きさせない。
ラストシーンの、切なさ、やるせ無さの中にも、美しさ、神々しさが感じられる実に素晴らしい作品でした。
コレはお勧めです。