箱庭

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浅見光彦シリーズなのだそうな。
知らんかった。
で、主人公はその浅見という観光ルポなどを書いているフリーライター
兄がいるのだが、警察庁刑事局長ときた。
その兄嫁(義姉ですね)から1通の怪しい手紙が来たので調べて欲しいと頼まれる。
その手紙(封書)の中には中学の修学旅行先のスナップ写真が入っていた。
それは義姉と友人と二人で厳島神社で撮ったもの。
それと1枚の便箋も入っていたが、そこには「キジも鳴かずば撃たれまい」とだけ書いてあった。
余計なことはするなという脅迫状とも受け取れる内容である。
で、心配だからこの友人が今どうしているのか探って来て欲しいと。
それも夫(浅見の実兄)には内緒で。
広島の宮島にある厳島神社に行くと2年前の台風による犠牲者が実は殺しではないかだとか、山口の岩国で殺人事件だとか、途中で知り合った女性の母親も殺されたりと血生臭い事件が・・・
と、一介のフリーライターが探偵の如く謎を解いていくお話でした。
推理&ミステリー小説としてはまあまあかな?
それよりも「厳島」という名の神社が全国に20以上あるって驚きました。
旅情を掻き立てる風景描写が実にいいですね。
宮島も岩国も行ったことがないのですが、その風景が目に浮かび上がってきます。
「・・・殺人事件」という題名でないこともよかよか。(^^)
ただ「箱庭」という題名は、あまり作品に関わらないですけどね。(^^;