ナニワ・モンスター

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海堂さんのどの作品にも共通しているのが、彼の理想とする医療体制。
で、その体制を構築する難しさや、邪魔する団体を登場させてサスペンスタッチにしている感じかな。
今回は、記憶に新しいインフルエンザのパンデミックを題材に、大阪府のカリスマ知事を登場させて、大阪を壊滅させようと暗躍する役人との対決が見もの。
医療行政の行き詰まり、厚生労働省の役人と製薬会社の癒着、警察庁と法医学の結託による死後画像診断の独占、次々と浮かび上がる問題を物語を通して訴えかけてくる。
面白くて重い不思議な作品。
しかし・・・・浪速府ってどうよ。(〜〜;
「大阪」のことを「浪速」として名称変更されてます。
東京、北海道はそのままの都道府県名なのにね。
土佐県とか。。。
あと変な大阪弁が目障り!(笑)
ま、地元以外の感覚ではそんなもんなのかなぁ。(ぼそ)