誰でもよかった

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これは3年前に秋葉原で起こった無差別殺傷事件がモデルですね。
交差点にクルマで突っ込み、後はナイフで。
携帯サイトへの犯行予告も同じ。
でも後が違う。
茶店で店員と客を人質の取り立て篭もったこと。
そして著者お得意の交渉人の登場。
今までとは違って交渉人のペースが身内から乱される。
本部の課長がいつもと違う。
交渉セオリーを無視した命令の多発。
極悪な事件ではあったが、あまりにも軽率で無茶な指示。
それでも上からの命令は絶対なのがこの組織。
結果は・・・・・
これは是非読んでことの顛末を確認していただきたい。
「誰でもでもよかった」、これは犯人だけの言葉では無かったことがラストに明らかになり、読むものを震撼させる。
う〜ん、最後の課長の不適な笑いが怖い。
どうする?交渉人。