黒と茶の幻想

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この題名、恩田陸氏の他の作品の中に出てきてたよなぁ。
思い出せない。(^^;
むっちゃ分厚くて重いんですけど、この本。
かなり読み応えはありましたね。
面白かったですよ、ちゃんとミステリーしてました。
うん、大人のミステリーだな。
話はね、男二人、女二人の計4人で屋久島へ旅行にでかけるんですよ。
安楽椅子探偵よろしく一人一話美しい謎を持ち寄って旅しながらどの謎を解くという他愛無いもの。
それぞれが家族を持っていて、中年というところがミソか。
いつの間にか過去を探る旅になっていた。
縄文杉と三顧の桜を求めて。
ドキドキする内容もあったりして、それぞれが主体になって語る4章仕立ての構成も良かったな。
人はそれぞれ森を持っているか。。。成る程ねぇ。

話の本筋と全く関係ないのだけど、屋久島をY島、縄文杉をJ杉、ウィルソン株をW株という風に敢えて謎めかしてるけどバレバレな表現手法を取っているのは何故なんだろう?
ま、どうでもいいか。(^^ゞ