神の手 上・下

171、172

安楽死の法整備にまつわる表と裏のドロドロが読みどころ。(^^ゞ
ある外科医が21歳の末期癌患者を安楽死させた。
院内では問題なしとされたが、警察の知るところとなり、起訴目前にして検察に圧力がかかり不起訴となった。
裏から手を引いたのは誰か?
そのうち外科医は安楽死推進派と反対派に翻弄される。
患者に対して良い医療をしたいだけなのに。
その一つの選択として安楽死があっても良いと思うのだが、両派とも患者の望む視点が欠如していた。
強行に手段を選ばない推進派。
政治家や完了を巻き込んで安楽死を法制化してしまう。
センセイと呼ばれる人物は誰なのか?
神の手を持つ人物は誰なのか?
最後に笑うのは一体誰??
背筋が寒くなる真相であった。
こんな内容で安楽死が法制化されれば、とんでもないことになる。
本書は安楽死と、どう向き合うのかを読者に迫る。
う〜ん、難しい問題です。

最後の一行のブラックが何とも・・・