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女刑事 音道貴子シリーズですね。
今回は、霊感占い師ら4人の惨殺死体が発見された事件の捜査に加わったことにより、とんでもないことに巻き込まれたお話。
で、悲劇なのは相棒がお子ちゃまで、女たらしで、出世欲が強く、保身しか考えていないとんでも野郎だったこと。
でで、彼女に言い寄って袖にされたことを逆恨みにし、捜査の基本である二人一組での行動を取らずに単独行動煮出たため、彼女も単独行動を余儀なくされた。
ここで話が急展開。
犯人捜索中に殺人現場に出くわし、睡眠薬を飲まされ、誘拐・監禁されてしまう。
彼女は手錠を掛けられ鎖で繋がれ自由を奪われる。
男社会にあって煙たい存在であった彼女。
華奢な体ではあったが、男勝りで、冷静で忍耐強い。
そんな彼女がだんだんと監禁による強度の緊張とストレス、暴行、レイプ未遂、そして死の恐怖から、だんだんと追い詰められて心理的に壊れていく様と警察の救出作戦の描写が迫真に満ちてスゴイ。
これはいい作品でした。

でもね、厚さ5cmぐらいある(500ページ超えてる!)ので片手で持って読むには辛かった。(^^;