モダンタイムス

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読み進めていくうちに「あれっ?」と思いましたね。
どこかで聞いたような名前が、そして腹話術?
過去に書いた伊坂幸太郎の読書日記を紐解くと、やはりありました。
「魔王」ですね。
この「モダンタイムス」は「魔王」の時代から50年ぐらい後の近未来という設定ですね。
21世紀半ばぐらいで、年号は変わっていて、徴兵性が採用されていて、ジョン・レノンが歴史上の人物となっている。
国家や体制に反逆することを忘れてしまった人達への警鐘を鳴らしてるのか?
魔王では「考えろ、考えろ」とまくし立てられる感じだったが、モダンタイムスでは「勇気はあるか?」脅すような試すような感じ。
「そういうシステムだから」と諦めない、そして行動を起こす。
そういうことで少しずつ変わって行くのだろうか。
小難しさはない、著者と読は同じで漢字が違う胡散臭い作家が出てきたり、やることが容赦ない嫁さんが出てきたりして十分エンターテイメントな仕上がり。
映画化してもいけそうだけど、兄弟作品と言われている「ゴールデンスランバー」がやったからね、ないね。(^^ゞ