ゆきの山荘の惨劇

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うん、ちゃんとしたミステリーだった。
なんせ主人公は人語を理解できる雄猫だからね、どうなるのかと思ったけど杞憂だったわ。
話は作家同士の結婚式に招待された作家仲間とその担当編集者が遭遇する出来事である。
人里離れた山の奥深い山荘
ミステリーといえば閉ざされた山荘って相場が決まってますよね(え)。
この話もご多分に漏れず山道が土砂崩れで埋まり閉ざされてしまいます。
そこで起こる数々の謎と殺人を猫(雄、雌)2匹と雄犬1匹がズバリ解決!
って、実際は人が解決しちゃうんですけどね。
それでも真相を正確に解き明かしたのは彼等だったのだよ。
なかなか面白い設定で、手は抜いていません。

著者は自分の飼い猫の行動をヒントに書いたようですね。
なるほどねー。
ちなみに作品に出てくる猫の名は正太郎といって、シリーズ化されてます。