月の裏側

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なんだろうね、ホラー&ミステリーとでも言えばいいのかしら。
九州の水郷都市で老女ばかりの3件の失踪事件が相次いだ。
だが、いずれも数日で何事もなかったように戻ってきている。
ただ、失踪中の記憶は失われている。
その謎を元大学教授とその彼の娘、その彼の教え子の男、その彼の知り合いの新聞記者の4人で解き明かそうとする。
やがて失踪者は「盗まれ」て、「再生され」て、「人間もどき」になっているのでは?と推察するに至った。
という感じで、何かすごいことなんだと思ったんだけど。。。。
読み終わった時にアレっ?と。
サラッと終わっちゃったよ?
街全体が呑み込まれて、みんな「盗まれ」てしまったのに。
なんかこう、もやもや〜っとしたもんが残ってイヤな感じ。
焼いたら骨の残らない体になっているのにね。