波のうえの魔術師

秋吉台カルスト台地

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就職浪人中の青年に謎の老人が投資家の秘書としてスカウト。
いっぱしのトレダーに育て上げて、某銀行に復讐を果たすための株価操作、風説を流布、サクラを動員しての口座解約の取りつけ騒動を起こす。
知的ゲームを通しての青年の成長物語であり、サスペンスの香りも十二分に楽しめる1冊。
池袋ウェストゲートパークのマコトにも似た軽快な語り口調は石田衣良の作品そのもの。
面白かったですよ。