回転木馬

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「女探偵・下澤 唯」シリーズ第2弾。
そして完結。
失踪した夫は、やはり生きていた。
夫の居場所がわかった。
でも、夫には目元がよく似てて利発そうな娘がいた。
やはり裏切られていた。
予想していたことだ。
ぐるぐると回る回転木馬
夫は私と違う木馬に移ってしまった。
同じ人生を歩んでいるが、一生縮まらない二人の距離。
しかし、真相はそうではなかった。
やむをえない事情は確かにあった。
その事情は読んでみて下さい。
あれから12年、まだ待てという。
とことん待った。
そして・・・・待ちに待った彼からの電話。
これって、ハッピーエンド?
失われた15年(多分)。
果たしてそれ以上のものをこれから取り返せるのだろうか?
現実としてはほぼ有り得ない気がする。
小説の中だけの世界。
それでも人はとことん信じて待てる生き物なのだろうか・・・・