『夢見る黄金地球儀』と『フィッシュストーリー』

201,202

それなりに楽しめましたけど、やはり海堂さんは医療関連本のほうがいいね。(^^;
内容は「ふるさと創生基金」の一億円で製作された黄金地球儀を盗み出そうというお話。
直径70cmなんですけどね、金の量が少なくて黄金部分が日本列島と北極に配された桜宮市のシンボルマークの桜の花びらのみという中途半端なデザイン。
盗み出したものの中身は既に何物かによって削り取られたあとだったというオチ。
で、急遽元に戻すというドタバタ活劇。
事の真相が分かるにつれてずっこけてしまうという展開がミソ。
短編集ですね。
色々と伏線が貼ってあったりして、連作だったり。
題名にもなっている『フィッシュストーリー』が秀作でした。
ぐるぐる巡り巡って話の筋が見えるという感じ。
ちなみに『フィッシュストーリー』とはホラ話なのだそうな。