『しのびよる月』と『極北クレイマー』
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「御茶ノ水署の迷コンビ、斉木・梢田シリーズ」の第1弾がこの作品です。 小学校の同級生で頭が良かった斉木と彼を虐めた悪ガキの梢田が何が因果か同じ警官になって方や係長で方や平の巡査長で、過去の恨みを晴らすがごとく斉木が梢田の昇進試験を邪魔するという構図。 それでもこのコンビは何事件をいつのまにやら解決してしまうという間柄。 笑えます。(^m^) | |
海堂さん、産婦人科医の逮捕劇を辛らつに作品の中で扱ってます。 主人公は極北市民病院に派遣された外科医(八年目)の今中良夫。 体よく左遷されたった地で孤軍奮闘するお話ですね。 そこでは、ジーン・ワルツで出てきた産科医の三枝医師が逮捕されて産科医界が瓦解するまでが語られてます。 それと夕張市の惨状を模した話も展開され、日本の医療現場の現状を見事に記しています。 そうそう、螺鈿迷宮の姫宮が皮膚科医師として登場します。 白鳥が北の地に派遣したというお話は、ココに繋がるんですね。 愚痴を撒き散らす老人に姫宮がさりげなく不定愁訴外来の田口センセの話を持ち出したりして。。。 サプライズとして極北に左遷されたジェネラル・ルージュこと速水が極北救命救急センター長代行として登場したり、ブラックペアン1988の世良が病院再建請負人としてラストを飾ったり(これは絶対に続き話の伏線だな)と、色々なところで繋がっているんだな、伏線の張り方がうまいなと感心しきり。 残念ながら白鳥は直接な登場はしません。(笑) |