夜のピクニック

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青春だなぁ。。。
とある高校の全学年が参加する「歩行祭」。
全行程40キロぐらいを一昼夜(途中数時間の仮眠を挟んで)かけて歩く(後半は走り可)とんでもない行事。
それでも皆それなりに盛り上がる。
そんな歩行祭も最後となる3年生たちのお話。
その中に気になる男子と女子がいた。
同じクラスで、似た者同士で、微妙な距離感が恋仲と噂されていたが、実は男子生徒の父親が浮気して産ました子供がその女子生徒であるという衝撃的な異母兄弟だったわけでして・・・
女子の方は自分が罪の意識を負う必要もないのに彼に負い目を持つ。
男子の方は彼女が憎くて、それは八つ当たりに近いんだけど、そんな気持ちを抱く自分にも腹立たしく彼女を睨んで近寄らせない。
そういう特殊な関係の二人であったが、歩行祭の疲れで生の自分がさらけ出され、周りの友の気遣いや優しさも後押しとなって氷解する。
これからは良いことばかりじゃないだろうけど、確かに血の繋がった兄弟であることを前向きに捉えて二人は歩んでいくのだと。
プチハッピーエンドで、なんかほっこりしたお話でした。
たまにはいいねぇ、こんなお話も。
遠い、甘酸っぱい過去を思い出しました。(^^ゞ
けっしていいことなんてなかったんだけどね、なんとなくね。