ジーン・ワルツ

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題名の「ジーン・ワルツ」は Gene Waltz と書いて『遺伝子のワルツ』のことですね。
海堂さん、今回は産科医療の問題提起をこの物語を通して行っています。
主人公はクール・ウィッチ(冷徹な魔女)こと曾根崎理恵、帝華大学医学部産婦人科学教室助教、32歳。(^^ゞ
彼女のアルバイト先であるマリアクリニックと帝華大医学部を舞台に日本の産科医療の現状と危惧をアホな私にも理解できるような構成になっている。
ホットな話題を盛り込みながら(産科医の逮捕や高齢の母親を代理母とする人工授精など)官僚の怠慢を暴く。
物語的にはどうかな? 上手すぎる内容だなとは思うところもあるが、日本の産科医療の未来のなさ、政策の矛盾に溜息が出てしまいます。