『まず石を投げよ』と『ブルータスの心臓』

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ある患者が術後に死亡する。
医者本人しか知り得ない医療ミスを自ら遺族に告白し、賠償まで行う。
美談と思われるこの話にフリーライターの女がとびつく。
ただ、彼には誠意そころか殺人者であるという手紙が・・・
真相はどうなのか、女が粘り強く探ったその先にあったものは・・・
空しい結末であった。
ま、出だしはよくある話でオーナーの娘の婿養子候補になって成りあがろうとするロボット開発者の男が遊びで付き合っていた女から「子供ができたので産む」を告白され将来設計図を台無しにされかけたとき、オーナーの前妻の息子から女を殺す計画を持ちかけられる。
彼もまた女から同じことを告白されたらしい。
そしてもう一人同じような男と3人でそれぞれがアリバイのある完全犯罪、死体のリレーが始まった。
が、遺体を3人目にバトンタッチするときに殺されたのが女ではなくオーナーの前妻の息子の方だった。
わけが判らないうちにもう一人の共犯者が青酸ガスで殺される。
婿養子候補の男は次に殺されるのは自分かと思いながらも将来設計図を完成させるべく妊娠した女を殺す。
3人の死者が出たが警察の捜査は暗礁に・・・
途中まで面白く読ませていただいたのだが、せっかく刑事が真相を突き止めかけて盛り上がってきた時にあっけなく真犯人に殺されてしまう。
なんじゃそりゃぁ〜! それはないでぇ〜!!
すごい不満。
これではこのころに売れなかったわけだ・・・と知ったかぶり。(^^;
ちなみに題名の「ブルータス」は産業ロボットの名前です。