2009-08-26 ダイイング・アイ 読書 157 死に際の目、ということですかね。 プロローグで自転車に乗った女性が後から来たベンツに引っ掛けられて宙を舞って落ちたところに、突っ込んできた真っ赤なフェラーリのバンパー。 そのバンパーと壁の間に挟まれた格好で女性の身体が押しつぶされていく様を淡々とした描写がリアルに頭の中で構築できたので思わず身震いしてしまいました。 思いもよらぬ死が彼女の怒りを、憤りを、憎しみを、恨みに変えてその目で今まさに自分を死に追いやる運転手を睨みつけたのだった。 この事故と、その後で次々に起こる奇怪な現象が物語を面白くしていく。 ミステリアスな中でのエロい描写が東野氏の真骨頂?(^^ゞ