ねじの回転

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これは大作でした。
ニ・ニ六事件が舞台です。
それも現代から過去へ遡って歴史を再生するという設定で。
面白い設定でしたね。
ニ・ニ六事件の求心力のある人物に歴史再生の監視役をやらせるという思いも寄らぬ発想に驚きました。
なぜ再生し直さないとアカンのか今ひとつ納得行かないのですが、物語としてはなかなか良かったですよ。
再生途中でアメリカの思惑が入り込みそうになったり。
日本がアメリカの属国(実質今もそうなのだが)となってアメリカの1つの州に成り下がっている場面がチラっと出てきました。
この再生作業に従事していた日本人が体を張って阻止したんですけどね。
ま、歴史って過去にいけるようになったらどれが本当の歴史かなんて誰もわからなくなりますよね。
今こうして粛々と流れる時間も、ある一時に巻き戻されて再生途中なのかもしれないし・・・
歴史を変えてはいけない、いや変えられないんですよね、結局は。
だから真っ当に生きるしかないんですよ、やり直しが効かないから。