死神の精度

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この作品、映画化されているんですね。
6編からなる短編です。
死神が主人公なのですが、これが人間臭い死神で人間の言葉は理解しているんですけど時たま微妙に意味を取り違えて会話がかみ合わないシーンが笑えます。
それでも死神は死神なんで「人間の死」には意味も価値もなという冷徹さを持っている。
で、この死神のこの作品の設定では「調査員」ですね。
情報部から依頼を受け、対象人物を1週間観察して死に至らしめること(死神が直接手を下すわけではない)を「可」とするか「見送り」とするかを担当の裁量で決める辺りがいい加減で、これまた笑える・・・・笑えないか。(^^;
「可」となれば8日目に対象人物は死に、調査員である死神はそれを見届けないといけない。
「見送り」とすると対象人物は天寿を全うするようである。
が、基本的には殆どが「可」となるらしい。
最初の「死神の精度」以外は全て「可」だ。
で、この「見送り」された人物はミュージシャンとなっていて、最後の「死神対老女」の中でCDジャケットの写真として再会を果たす。
ちなみにこの作品の死神は人間の作る音楽が好きなようだ。
CDショップに行くと必ず仲間がいるという。
あなたの街のCDショップやCDレンタル屋に死神がいるかもしれない。