『樹縛』と『家族趣味』

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なんか平日は忙しくて疲れて帰ってくるのでPC触る気にならない感じです。
週末だけのブログに成りつつある今日この頃。
それでも行き帰りの電車内では手持ち無沙汰なので本を読み進めてしまいます。(^^;

これは林業ミステリですね。
農学部出身の作者ならではですかね。
秋田県のとある杉林の奥深くから12年前に心中したと思われる男女二人の白骨化した遺体が発見される。
林業農家と卸問屋と住宅開発業者のそれぞれの思惑と、その裏にある男と女の憎愛が暗く影を落として物語が展開されていく。
DNA等の科学知識も織り交ぜながら他とはちょいと違う感じの作品でした。
犯人が最後の方で判るのですが、女の執念って怖いわ、やっぱり。(^^ゞ
5編からなる短編集でした。
それぞれが最後にブラックで終わるのですが、面白かったですよ。