ウランバーナの森

50

おーっ、今年入ってから50冊目だ。
よく読んだものだね、我ながら感心。
手元に未読作品が2冊と予約していて受取可能な作品が6冊・・・・
えらいこっちゃ。
それはさておき、この「ウランバーナの森」て不思議な題名ですよね。
なんだろうと思って読んでみたら、作中の最後の方に説明されていました。
単行本の方の表紙ならすぐにでも主人公が想像できましたが、文庫本だったので読み進めていくうちに理解しました。
これはジョン・レノンとヨーコ・オノの日本での4年間の空白を埋めるフィクションとしての物語であると。
名は「ジョン」なので違いはないのですが、彼は過去の色々なイヤな思い出の相手と森の中で和解する。
皆、既に死んでいるので「幽霊」という形で出会うのだが、そうやって一つずつ過去を清算していく。
なかなか興味深い作品でした。
ちなみに奥田英朗のデビュー作です。
それにしても作中でジョンは重度の便秘に悩まされているんですけど、トイレに篭って気張る擬音が
「ふごもももももっ」とか「うががががががっ」とか「ふがばばばばばばっ」とか「うりゃりゃりゃりゃっ」って
あなた・・・・
笑わせないで下さい。(^_^;