手紙

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弟思いの兄の犯した殺人。
本当に愚かなきっかけで犯した罪で弟の人生が一変する。
服役中の兄から届く月一の手紙。
弟がそれに返事を書く、そんなキャッチボールを想像していたのだが・・・やはりそんな単純なお話ではありませんでした。(汗)
就学の差別、恋愛の差別、就職の差別、結婚の差別、地域の生活での差別等々、かくかくしかじかといった経緯が重い。
犯罪加害者の家族が被る悲惨な仕打ちが赤裸々に描かれている。
本当にココまでひどいのかよと思ったりするのだが、現実はかなり厳しいのだろう。
弟は兄と離縁することを決め、今後いっさい返事を書かないし手紙も受け取らないと宣言する。
これが最後に大きく彼を揺さぶることになるのだが・・・
兄と弟、「手紙」がもたらした運命。
やはり「兄弟」なのだよ。

やはり最後に裏切らない東野マジック。(^_^ゞ