容疑者Xの献身

直木賞受賞作品です。

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とある母子が元夫を殺害する。
その母子の隣に住む高校の数学教師が完璧なまでのアリバイ工作を行う。
そこに数学教師の旧友である物理学者が現れる。
彼は東野圭吾作品になくてはならない言わずと知れた「ガリレオ先生」である。
数学教師の多段階にわたる偽装工作をガリレオ先生が推理し喝破する。
しかし、両者ともに哀しい対決であった。
最後の大どんでん返しに呆気。
そうくるか・・・
数学教師の歪んだ、でも純粋な母子に対する愛情が重く切ない。