赤い指
14
これは家族の物語だった。 3家族3様。 家族1…母子家庭、息子は若い駆け出し刑事 家族2…父と子、父は元刑事で家族1の息子とは伯父の関係で入院中、息子はベテラン刑事 家族3…痴呆?の母、自己中の嫁、家庭を顧みない夫、引き篭もり寸前の甘ったれクソガキ 甘ったれクソガキが7歳の少女を殺害。 それを両親が息子をかばって死体遺棄を行い警察を騙しとおそうとするが、それがままならないと分かると鬼畜の所業か自分の母親が痴呆であることをいいことに罪を着せようと画策。 しかし・・・ベテラン刑事は全てを見切っていた。 最後に哀しいどんでん返しがあるのだが・・・・ 伯父と捜査のペアを組むことになった駆け出し刑事の心境の変化、伯父とその父との一見確執とさえ見えていた仲の真相、痴呆の母の息子に対する愛情の深さ等々、見事な人間ドラマが展開されていました。 伯父のベテラン刑事っぷりにもなかなかのものでした。 やるなぁ、東野圭吾。 |