絶対零度

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数年前に息子が自殺したダメージから立ち直れない「いそうろう」弁護士の元へ、覚醒剤中毒の大学生が犯した殺人の件で弁護の依頼を受ける。
その殺人の裏には若者の間でで噂に上った「おやじ殺しゲーム」なるバーチャル リアルティ ゲームが。
そのゲームに仕掛けられた何かがトリガーになって(ここでは赤いネクタイ)現実世界で殺人が行われる無差別殺人テロではないのか。
そんな推測の元で女性事務員と共に捜査をするのだが、意外に早くゲームプログラマーの身元が割れてしまったのは、ちょっと興ざめだったか。
捜査線上に浮かび上がってくる人間ドラマ、その奥底に隠された忌まわしい過去がこの作品の読みどころ?
女性事務員、ゲームプログラマーとその妻、雇い主であるボス弁護士、そして主人公と併せて5人の「似たもの同士」が最後に一堂に会してそれぞれの隠された過去を吐露する。
最後はちょっとだけハラハラしておりましたが、う〜ん何か物足りない・・・っちゅうか「そうなるか!?」みたいな。
もう一踏ん張り欲しかった作品でありました。(^^ゞ