アウディA3スポーツバック 3.2 クワトロ(2ペダル6MT)【短評】

「A3」の5ドア版には「スポーツバック」なる名が与えられ、ハッチバックとは違う位置づけが与えられた。そのハイパワーバージョンである「3.2クワトロ」に、『NAVI』編集委員鈴木真人が試乗した。
<中略>
しかし、「A3スポーツバック」はちょっと違うのだ。A6ゆずりの大口をこれ見よがしに誇示し、ハッチバック以上アバント未満のスタイリッシュでユーティリティに優れるボディを持つ。これは、ゴルフと明らかな差別化ができるモデルである。
<中略>
何しろこの3.2リッターV6エンジンのデキがいい。アルファ・ロメオの至宝であるV6は気持ちのいいサウンドとレスポンスが命だが、このエンジンも引けを取らない。低回転からのトルク感では、こちらのほうが上だろう。
<中略>
その代わり、乗り心地は明らかに硬い。首都高速3号線を流れに乗って走っている時など、間断なく訪れる継ぎ目からの突き上げに耐えなければならない。もう少し速度域が上がれば多少は収まるものの、しなやかとはいいがたい。
<中略>
しかし、アウディの価値は、やはり過剰なほどの安定感、そして細部にわたる精緻な仕上げにある。アウディユーザーとは、何よりもそこに価値を見出している人であるはずだ。
アウディA3スポーツバック 3.2 クワトロ(2ペダル6MT)【短評】 (12月27日/webCG

乗り心地を除いて結構なお褒めのお言葉。『過剰なほどの安定感』、もはやメルセデスのお株を奪うに至ったのだろうか。乗ったことがない(メルセデス)ので実感が湧かない。