Windows Server 2008 「Server Core」インストール後の設定の覚え書き
Vista上の Virtual PC 2007 に「Server Core」を入れてみました。
以下、その時に設定したことなどの覚え書きです。
【新規バーチャルマシンの追加】
ホストマシンにRAMが2GBしか載っていないので無理はしません。
とりあえず Server Core はリソースを喰わないのがウリなので以下の設定でやってみました。
・RAM 512MB(推奨:1GB以上)
・HDD 8.0GB(推奨:10GB以上)
【Server Core のインストール】
ホストマシンにインストールDVDメディアを挿入して、追加したバーチャルマシンを起動、
もしくは、バーチャルマシン起動後にメニューの「CD」から「ISOイメージのキャプチャ」機能を用いて、
ISOファイルをマウントして再起動。
後は、ただただ普通にウィザードに従って「Server Core」を選んでインストールするだけ。
【管理者アカウントのパスワードの設定】
インストール後の最初のログオン時に、 Administratorアカウントのパスワードの変更が求められます。
もちろん最初はパスワードなしなのでそのままログオンするとすぐに変更を求められますので8文字以上で
且つ複雑さの要求を満たす(Win2k8からDefault、英小文字、英大文字、数字、記号の中から3種類以上使う)ものを
設定します。
【バーチャル マシン追加機能のインストール】
これをインストールしないと使い勝手やパフォーマンスが悪いです。
メニューの「操作」から「バーチャル マシン追加機能のインストール/更新」を選択します。
普通ならインストールのウィザードが起動して指示に従いながらインストールできるのですが、
そこは「Server Core」。(^^;
Defaultでは、autorunが機能しません。
でも諦める必要はないです(当り前か)。
メニューの「CD」を選択して表示される一覧に「VMAdditons.iso」というISOイメージがキャプチャされてますので、
コマンドプロンプトより下記コマンドを投入して実行します。
d:(仮想上のCDドライブ)\windows\setup.exe |
後はウィザードに従ってインストールし、完了後に再起動するだけです。
これでクリップボードの共有、マウスポインタのシームレスな移動等がサポートされます。
【コンピュータ名の設定】
初期状態では、勝手に意味不明なコンピュータ名が付けられていますので変更します。
コマンドプロンプトより下記コマンドを投入して実行します(変更完了後、自動再起動します)。
netdom renamecomputer %computername% /newname:[新しいコンピュータ名] /reboot:0 |
【ネットワークの設定】
コマンドプロンプトより下記コマンドを投入して実行します。
-- インターフェースのIdx番号の確認 -- netsh interface ipv4 show interface -- 表示内容の例 -- Idx Met MTU 状態 名前 --- --- ----- ----------- ------------------- 2 10 1500 connected ローカル エリア接続 1 50 4294967295 connected Loopback Pseudo-Interface 1 |
-- 静的アドレスの設定 -- netsh interface ipv4 set address name="[上記コマンドで確認したIdx番号(赤字部分、以下同様)]" source=static address=[IPアドレス] mask=[サブネットマスク] gateway=[デフォルトゲートウェイのIPアドレス] (実際は1行で) |
-- プライマリDNSの設定 -- netsh interface ipv4 set dns name="[Idx番号]" source=static address=[プライマリDNSのIPアドレス] |
-- セカンダリDNSの設定 -- netsh interface ipv4 add dns name="[Idx番号]" address=[セカンダリDNSのIPアドレス] index=2 |
-- プライマリWINSの設定(必要に応じて) -- netsh interface ipv4 set wins name="[Idx番号]" source=static address=[プライマリWINSのIPアドレス] |
-- セカンダリWINSの設定(必要に応じて) -- netsh interface ipv4 add wins name="[Idx番号]" address=[セカンダリWINSのIPアドレス] index=2 |
【ライセンス認証のための Proxy の設定】
ダイレクトにインターネット接続できないけど プロキ シサーバー経由でならなんとかなる環境で
ライセンス認証する場合に設定します。
コマンドプロンプトより下記コマンドを投入して実行します。
netsh winhttp set proxy "[プロキシ サーバーのIPアドレス]:[ポート番号]" |
【ライセンス認証】
インターネット経由で行う場合に実行します。
コマンドプロンプトより下記コマンドを投入して実行します。
cscript %windir%\system32\slmgr.vbs -ato |
【Active Directory ドメインへの参加】
コマンドプロンプトより下記コマンドを投入して実行します(登録完了後、自動再起動します)。
netdom join %computername% /domain:[ドメイン名] /userd:[ドメイン管理者アカウント名] /password:* /reboot:0 (実際は1行で) |
/password: に "*" を入力して実行すると、パスワード入力を求められるので所定のパスワードを入力します。
【Firewall の設定】
初期状態では、リモートからの管理が全て拒否されるので穴を開ける必要があります。
コマンドプロンプトより下記コマンドを投入して実行します。
-- 「リモート管理」の有効化 -- netsh advfirewall firewall set rule group="リモート管理" new enable=yes |
-- 「リモートデスクトップ」の有効化 -- cscript %windir%\system32\scregedit.wsf /ar 0 ← 無効にする場合は 1 |
【自動更新の有効化】
コマンドプロンプトより下記コマンドを投入して実行します。
cscript %windir%\system32\scregedit.wsf /au 4 ← 無効にする場合は 1 |
さて、果たしてこれでいいのか??(激しく疑問)
インストールは規定時刻(初期値は夜中の3時)になってるけど、もう少しコントロールできないものかと。
一部でFierfoxがインストールできるから、そこから任意のパッチプログラムをダウンロードして
wusaコマンドで適用する手もあるわな。
もっとまともでスマートな手を探した方が良いかも。
自動更新は有効にしてはみたものの、勝手にインストールされて再起動されるのはかなり危険。
Server Core 上で Hyper-Vの役割を追加して仮想環境作ってたら尚更。
ここはやはり自動更新は「無効」が無難ですな。
【いろいろ】
ちなみに何も役割を与えていない状態でのメモリ使用量は 224MB、ハードディスク使用量は 2.59GB でした。
で、もしコマンドプロンプトを終わらしちゃった場合はどうするか。
もちろん「スタート」なんてボタンは画面の左下には存在しませんのでかなり慌ててしまいそうですが、
冷静に考えると [Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーの同時押しで[このコンピュータのロック]だの、
[ユーザーの切り替え]だのが選べる画面が表示されるから、そこから[タスク マネージャの起動]を選べばいいんですよね。
で、[アプリケーション]タブから右下の[新しいタスク]をクリックして開いた[新しいタスクの作成]画面の[名前]欄に、
cmd と入力して[OK]をクリックすると麗し(笑)のコマンドプロンプト画面が出てきます。
Virtual PC上での[Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーの同時押しは、ホスト側の切り替え画面が呼び出されますので
必ずメニューの[操作]から[Ctrl+Alt+Delete]を選びます。