寂れと賑わい

阪急千里線の「北千里駅」と北大阪急行の「千里中央」、同じターミナル駅で直線距離にして2kmもないのだけれど、距離以上の差が感じ取られるのだ。1960年代後半からの高度経済成長に伴って発展していった千里ニュータウン、70年には大阪万国博覧会が開催され、誰もが夢のニュータウンとして日本だけに留まらず各国からの視察団が訪れるなど、ちょっとした街並みだったはず。でも今は高齢化都市問題に揺れている。
その中にあって千里中央界隈は、古い団地が次々と新しいマンションに建て替えられ、若い人たちが戻ってきた感じだ、十分ではないけど。一因としてまだまだ地価が高いことが挙げられるのだが。それでも企業ビル、商業ビルなど副都心としての機能がある程度充実している。学校も近いし、ちょっと離れれば緑豊かな大きい公園があったりして住環境としては申し分ない。北千里界隈はどうだろうか。こちらに引越しして肌で感じるのは「老いた街」だ。社宅跡にマンションが建ったりしてそれなりに頑張っているのだが商業施設のひ弱さは否めない。なんか古びた、くたびれた感じで街に「勢い」がない。銀行支店がほとんどないし、証券会社もない。商業施設は、かつては「北千里ビブレ」だった「SATY」があるだけ。阪急オアシス大丸ピーコックもあるけどこじんまりとした感じ。専門店街も賑わいがない。この辺りは千里中央の「千里阪急」、「大丸千里プラザ」、「ダイエー」に完全に負けている。進物一つ買うにしても選択の余地がなくて北千里ではお話にならないのである。
ま、今日徒歩にて千里中央に行く道すがら五感で味わった(ん?)ことです。
北千里周辺は静かでいいんだけどね。(^^;