アウディ A6 3.2FSI クワトロ(試乗記)

加速性能は立ち上がりのシャープ感を持ち、かつ高速域まで伸びのあるものだ。決して軽くない車重を考慮すれば、排気量の割に力強い加速感をもたらす。トップエンドの6800rpmあたりまで軽い吹き上がりで到達するだけでなく、マニュアルシフトで操作した際にはダウンシフトが選んだギアにおける レッドゾーンぎりぎりまで意のままに対応するので、小気味よさも味わえる。暴力的なまでにパワフルであるとか、極めてスムーズな回転フィールというものではないが、高速でもワインディングでも気持ちよく走れるだけのパワーと心地よい吹き上がりを持っている。
<中略>
ただし、乗り心地はアウディ車の弱点ともいえる上下にせわしなく揺れる感じをまだ残す。高速走行でも直進性と安定性は文句なく高いが、 ピタッと路面に吸い付いて走るような感覚に乏しく、路面の凹凸にボディが正直に反応する傾向がある。もう少ししっとりと落ち着きある乗り心地が欲しいところだ。
アウディ A6 3.2FSI クワトロ (9月22日/Yahoo! JAPAN Autos)

いつもながら乗り心地に関しては手厳しい。熟成不足でしょうか?